本日3月17日はすごい雨ですね。
せっかくの土曜日なのに。。
こんな日は税理士としては、勉学に励む。。。。
となればいいのですが、中々仕事に追われて勉強する時間が取れません
さて、今回は利益とお金のお話しです。
「黒字倒産」という言葉をご存じでしょうか??
これは黒字なのに倒産してしまうことですね。(言葉のままです)
では、何故、会社に利益が出ているにも関わらず倒産してしまうのでしょうか?
会社の倒産には様々な理由がありますが、そのうちの一つに資金ショートがあげられます。
会社が事業を展開していくには資金が欠かせませんが、振り出した手形や小切手が不渡りになると銀行取引停止処分になります。これは事実上の倒産です。
これは恐ろしいのは会社が黒字であっても関係なく、こういう事態になるということです。
利益とキャッシュは『似て非なるもの』です。
もちろん両方とも大事ですが、キャッシュは会社にとっては血液です。
赤字でも倒産するとは限りませんが、資金ショートは倒産します。
そこで決算書では、損益計算書のほかにキャッシュフロー計算書という計算書類もあります。
キャッシュフロー計算書があれば会社の状況をより詳しく知ることができます。
ここではキャッシュフロー計算書の詳細な説明は省きますが、良いキャッシュフローと悪いキャッシュフローがあると思います。
資金の流れで重要なのは、ただ手元のお金が増えているからOKということにはなりません。
その内容が重要なのです。
極端な例を挙げると、手元のお金が期首から期末にかけて1000万増えても、金融機関からの借入金が2000万増えている状況はいいキャッシュフローと言えるでしょうか?
こういった場合の多くは、本業でのキャッシュフロー(営業活動によるキャッシュフロー)がマイナスで、その穴埋めとして借金している(財務活動によるキャッシュフローの増加)状態が見受けられます。
良いキャッシュフローとはたとえば、こういう感じです。(全てには当てはまりませんが。。)
1.本業でのキャッシュフロー(営業活動によるキャッシュフロー)がプラス。 売上代金の回収が大きく、支払によるキャッシュの出が少なく抑えられている状態。
2.投資キャッシュフローが大きい
投資は会社が営業活動を継続していくためには必要不可欠です。
ただし、その原資が上記の営業活動によるキャッシュフローのプラスの範囲内なら素晴らしいですが、この投資が営業活動によるキャッシュフローのプラスでは間に合わず、借金で賄われている場合は、身の丈に合わない過大投資の可能性があります。
3.財務キャッシュフローがマイナス
主に借入に関するキャッシュフローを表すものですが、ここがプラスということは新たに借金が増えていることになります。通常は好ましくはないでしょうね。
借入金の返済を進めると、キャッシュは返済のために出ていきますので、ここはマイナスの方が一般的には優れたキャッシュフローと言えると思います。
キャッシュフローをよくするには、入金は早く、支払は遅くとも言います。確かにこれは言えています。特に本業の売掛金等の回収や買掛金等の支払いに関していえばその通りの場合が多いです。
しかしながら、支払時や返済時にはその資金がなくてはいけないため、特に、クレジットカードでの支払い、手形関係等の支払いを遅くできるシステムは注意が必要ですね。
横浜市鶴見区の税理士 田中 聡一
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横浜市 鶴見区 税理士