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2020年05月07日 不況下における経営について

税理士として、中小企業経営者や個人事業主の方とお話させて頂きますと、大体、売上の見込みは

合います。

ですが、こと経費に関しては、結構無頓着な方々が多いです。

そこでちょっと理論的な概念というか、経営おける投資的な意味合いでお話しさせて頂きます。

先ず、投資の基本として、もちろん一般論としてですが・・・・。

  • 投下資本がでかいほど、儲け(リターン)も大きいです。
  • 次に、ハイリスク=ハイリターン(逆にローリスク=ローリターン)

 

今、元手が800万円あり、これを全額投資して200万円の利益を生みたいと思います。

この場合、投下資本は800万円ですね。これを全額経費として損益を表すと・・・

売上 1,000万円 − 経費 800万円 =利益 200万円

これを商売における月次とします。

では、この経費(費用)の構造を具体的な金額にわけて考えてみます。

 

・A社の経費 800の内訳 

固定費600(役員報酬 150、従業員給与 250、家賃 200)、変動費200(仕入)

・B社の経費  800の内訳 

固定費200(役員報酬 150、家賃 50)、変動費600(仕入と外注費) 

 

この場合、変動費率(売上に対する変動費の比率です)は

A社 200/1000=20%(この場合、限界利益率は、100%−20%=80%)

B社 600/1000=60%(同じく限界利益率は、40%)

 

さて、この利益200万円/月の状態が平時であるとします。

これが超好景気の場合(売上5倍)と超不景気の場合(売上1/5)に分けてみましょう!

現状 売上 × 限界利益率-固定費 利益
A社 1,000 ×80%(=800)-600 200
B社 1,000 ×40%(=400)-200 200
好景気 売上(5倍) × 限界利益率-固定費 利益
A社 5,000 ×80%(=4,000)-600 3,400
B社 5,000 ×40%(=2,000)-200 1,800
不景気 売上(1/5) × 限界利益率-固定費 利益
A社 200 ×80%(=160)-600 △440
B社 200 ×40%(=80)-200 △120

この考察のとおり、固定費が大きい場合は、好景気下ではリターンも大きいが、不況下では損失が膨らむ。つまり不況時に弱いといえます。

逆にB社のように固定費を小さくして、変動費率が大きい場合は、不況時には損失を抑えられます。

ローリスク・ローリターンといえます。

 

商売における景気の状況を見極め、固定費の割合を常に意識し、損益分岐点を下げることということは経営において大切なことなんです。

 

また、今回の売上は全て変動型の売上で考察してみましたが、売上に関しても固定のものと変動型のものがあります。

 

理想のひとつとして、固定費を固定収入でまかなうという方法も安心出来ますね。

 

ちなみに私個人の理想というか、自身の個人事業における事業計画は、ローリスク・ミドルリターンです。

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