シニアの方の創業2
私がシニアの方々を、創業という目で見た場合ですが、(よく言われていることですが)若い創業者にはない【社会経験】と【人脈】が強みであると思います。
では、その他の強みはなんでしょうか?
例えば、子供が独立していてローンも終わり、厚生年金も受給できる。こんな方は、なんといっても必要生活費の面で若い現役世代の方と比べて非常に優位といっていいと思います。
他にも強みはたくさんございます。
例えば自由になる時間です。リタイヤされている方は、創業計画等に費やせる時間はたくさんあり綿密な計画を熟考する時間もたくさんあります。
また、リタイヤされて、現役時代の夢であった海外旅行にも奥様と行けて、しばらくゆっくりした。さぁ創業するぞ!といったある意味、創業に関し、迷いがないといった感情もある意味強みであると私は思います。
また、一か八かでなくても良いのです。生活はなんとかなる。お手持ちの余裕資金(いざとなったら無くしても大丈夫なお金)の範囲内での創業でよいといった感じのある意味軽いノリでも始められるのが強みの一つでしょう。
逆に弱みは何でしょうか?
会社を創業しても残された稼働期間はそう長くない。
役員報酬がある一定額までもらうと、年金が減額されてしまう(在職老齢年金)。
他にも、体力や健康面でしょうか?一般に、シニアの方は医療費が多額になりますので万一の入院費等に備えておかなければなりません。ですので、そんなに資本金が大胆に取れないと思います。
それと、シニアの方はパソコンに弱い方が多い。特に現代では、インターネットを用いた集客をする場合が多く、また、エンドユーザーもインターネットで必要な商品やサービスを探す場合が多いです。これを利用しない手はないです。
HPやSNSはまだ歴史も浅く、シニアの方々がそれを利用するにはちょっとハードルが高いかも知れません。しかしながら、多くのシニアの方々がインターネットでご自身の強みをアピール出来ないということは、それが出来るというのはシニアの方の創業層の中では強みになるかも知れません。
以上から、一般論ではございますが、シニアの方の創業を考えたとき、まずは資金が十分にあり(自己資金で創業出来る)、ビジネスモデルとしては、不特定多数を相手とする事業よりは、人脈を生かし特定の相手とのビジネスモデル(顧問契約等)の方がやり易いと思います。