ふるさと納税
ふるさと納税というと自分の故郷への恩返しのための納税という風に聞こえますね。
そういった趣旨も勿論あることと思います。
制度の概要としましては、都道府県及び市区町村に対する寄附金のうち、2,000円を超える部分について、一定限度額まで、原則として所得税と合わせて全額が控除されます。
なお、現在では、この記事を書いた当初と違い、ワンストップ特例制度が創設されましたので、確定申告を行わなくても年間5自治体まではふるさと納税の寄附金控除を受けられます。
(原則、確定申告を行う必要のない方向けの制度です。)
例えば、○○県○○市へ特産品の素晴らしさに惹かれて、ふるさと納税を3万円したとします。
(この方の所得税及び復興特別所得税率を仮に20.42%とします)
1.所得税が(3万円−2千円)×20.42%=5,718円
2.住民税は
① (3万円−2千円)×10%=2,800円
② (3万円−2千円)×(90%-20.42%)=19,482円
③ ①+②=22,282円
3.合計(所得税+住民税)=28,000円
安くなります。
つまり、3万円寄付をしたら28,000円税金が安くなる=2000円の負担で特産品が貰える=
2000円以上の価値のある特産品の頂ける都道府県及び市区町村にふるさと納税をしよう!!
となるわけです。
勿論、ふるさと納税の寄付先の選定は、特産品だけでなく、税金の使い道や地域、或いは単純にその市が好きといったことでもいいと思います。
ここで注意点が二つほど。
一つ目は所得税は寄付をした年の所得控除(年末調整が終わった給与所得者の場合は還付のケースが多いと思います)、住民税は寄付をした年の翌年度の個人住民税が減額となります。
二つ目は、、
上述の制度の概要で、一部文字色を赤にさせていただきました。
そうです。原則としてです。
この制度は、例えば年収700万円(住民税が年間32万円だとします)の方が32万円を
ふるさと納税したら、31万8,000円の税額が安くなるというわけではありません。
ちゃんと上限が設定してあります。
(個人住民税の特例控除額は、所得割額の10%を限度)
では、年収いくらの方がいくらまでの寄付(ふるさと納税)をしたら、2000円を除いて全額控除できるか?
これにはちょっとだけ複雑な計算が必要です。
目安としては、年収700万円の方で、奥様の配偶者控除(配偶者特別控除も)が無い方
(子供は中学生以下)で、大体5万5000円ぐらいでしょうか?
これは当然ながら、参考値です。
でも、5万円も寄付をすれば、かなり魅力的な特産品もあるようですね。
皆様も是非、ふるさと納税をご検討されては如何でしょうか?